体位変換器について

体位変換器とは、寝返り等の体の向きを変えることができない要介護状態の方の身体の位置や姿勢を容易に変換できたり保持することができる福祉用具です。

体位変換が必要な理由

私たちは寝ている時、自然と寝返りをうっており身体の位置や姿勢を変えています。これは、体にとって良い睡眠を得ようと無意識な動きになり、長時間同じ姿勢でいることが苦痛だから寝返りをうっています。これは、座っている姿勢でも同じことが言えます。

体の位置や姿勢を変えることのメリット

  1. 体への圧迫を取り除く
    • 同じ姿勢でいると一定箇所が常に圧迫された状態になります。結果、血流も悪くなり、床ずれの要因に繋がります。
  2. 体温調整
    • 布団などに接してる面は湿度が高くなり汗もかいてきますので、適度に動くことで体温を調整できます。
  3. 体の歪みをとる
    • 同じ姿勢では腰痛などの体の痛みにも繋がり、また関節が固まる、変形などのリスクを招きます。

疾病や障害により自身で身動きがとれない場合は誰かに介助してもらう必要があります。しかし、床ずれ予防として推奨されている体位変換のスパンは2時間おきとされており、介助者には大きな負担がのしかかってきます。その負担を軽減する福祉用具が体位変換器です。

体位変換器の種類

エアータイプ

空気の層の圧が一定時間ごとに入れ替わることで、自動で体位変換を行います。夜間などの介護者の体位変換を行う負担を軽減します。

写真:ケープ『スモールチェンジラグーナ

シートタイプ

滑りのいい素材で身体の下に敷き込み、ベッド上で身体を上下左右にわずかな力で楽に移動や体位変換をすることができます。使い方の応用で移乗介助負担も軽減できます。

写真:東レ『トレイージースライドシート

クッションタイプ

まくら型、スネーク型など様々な形があり、持ち手を引っ張るだけで簡単に体位変換できます。体位変換後はその体勢を保持することにも使用できます。

写真:モルテン『セロリシリーズ』

ボードタイプ

柔軟性のある板状で身体の下に入込み、横向きや寝ている姿勢修正などに使用します。

写真:パラマウントベット『ペンギンサポート

エアータイプは常に体位変換を行っていますが、横向きを保持したいなどがある場合はクッションタイプやボードタイプの併用をおすすめします。

また、体位変換介助を行う際には福祉用具を活用するにしても、介護者の腰への負担を軽減するため介護ベッドの床高さを腰の高さくらいまで上げると腰痛予防に繋がります。

(注意)体位変換器を身体の下や足の間などに差し込むときは、拘縮や屈曲制限など無理な介助にならないよう、要介護者の身体状態に気をつけましょう。

スリングシートの種類と使い方

移動用リフトを使うときに必要となる福祉用具にスリングシートがあります。身体機能や体形に合ったスリングシートを選定します。

選定のポイントとして

  • 利用する方の体形(身長や体重等)にあったサイズを選定する。
  • 利用目的を明確にする。(移動、排泄、入浴)
  • 住環境を確認する。(部屋の広さ、段差の有無)
  • 他の福祉用具を確認する。
  • 介護者がスリングシートを装着でき、リフトの操作ができる。

スリングシートの種類

脚分離型スリングシート

頭までサポートができるハイバックタイプや肩を動かせるローバックタイプがあります。大腿部(太もも)まで保持してくれるので安心感のあるスリングシートです。

  • 座ったままでも着脱ができまるスタンダードなスリングシートです。
  • 材質は布状とメッシュタイプがあり、メッシュタイプは入浴の時に使用することができます。

トイレ用スリングシート

トイレで使用するのに適したスリングです。リフト(吊り上げた状態)でズボンの上げ下ろしができるため、便座に座る直前でズボンを下ろすことができます。接地面が小さいので簡単にスリングの取り外しができる反面、吊り上げの姿勢が不安定になることも多く落下の危険性もあります。

  • 接地面が小さいので圧迫感も感じてしまいます。
  • 身体機能によっては使用できない場合もあります。

シート型スリングシート

脚分離タイプと違って1枚のシート状のスリングシートです。リフト時に身体全体を包んでくれるので姿勢は楽です。座った状態では取り付けがしずらいため、ベッドで寝た状態で装着します。

いす・座面型スリング

シャワーキャリーに直接別路を付けます。キャリーの台座とイスノブ部が分離して、イスに座ったまま入浴することができます。

リハビリ用スリングシート

歩行訓練をする時に、スリングシートを装着して歩行の補助をします。転倒することがない為、安全に訓練をすることができます。

スリングシートの選び方

スリングシートを選定するには身体機能を確認していきます。

  • 頭を自分で支えられるか
  • 股関節に疾患はあるか
  • 太ももと外側に回転できるか
  • 太ももを外側に開けるか

体格によってサイズを合わせます。トイレ用スリングシートを装着して臀部が落ちた姿勢の場合は使用することができませんので脚分離タイプを使用します。

頭の支持を自分でできない場合はハイバッグタイプ(頭までスリングがあるタイプ)を使用します。

スリングシートの装着の仕方

座った状態で装着

  1. 少し前傾を取ってもらい、背中側からスリングシートを臀部にかけて差し込みます。この時、吊り具の中央線と背骨が一致するように差し込んでください。
  2. 介護者は利用者の正面に行き、スリングシートの脚部を片足ずつ装着していきます。おしりをきちんと覆うように装着していきます。
  3. スリングの長さは左右対称になるように、時折確認してください。対象になっていない場合は、リフトした時に傾いたりします。
  4. 足元の吊り具を交差させて、リフトのハンガーに引っ掛けます。
  5. リフトのスイッチを押しながら少しずつ上げていきます。
  6. リフトしながら、臀部が落ちてないか、身体が傾いていないか確認します。
  7. 吊り上がったら、片腕ずつ前の方に引き出しましょう。これをすると圧迫感を軽減することができます。

ベッドで寝た状態で装着

  1. スリングシートを敷き込んでいきます。横向きに寝かして、スリングシートを身体の下に差し込んでいきます。
  2. この時にスリングシートの中央線を背骨に合わせます。
  3. 仰臥位(仰向け)にして体の下からスリングシートを引き出します。両側のストラップが同じ長であることを確認してください。
  4. 膝を立ててスリングシートを太ももの下に敷き込んで交差させます。
  5. ベッドの背上げ機能と膝上げ機能を使って、身体を起こします。
  6. スリングをリフトのフックに引っ掛けながら少しずつ上げていきます。この時に太もも部分のしわを取っておけばよいでしょう。

最後に

シートに包まれてリフトされるのは、慣れないうちは怖いものです。介助する人はリフト時に利用者の身体に触れるようにしましょう。これだけでも安心感が違います。また、スリングにしわが寄っていたり、中心線がズレていると身体にかかる負担が大きくなるので注意をしてください。

移乗介護する上で、リフトを使うにはスリングを敷きこんだりすることは手間になるかもしれません。しかし、移乗介護を持ち上げて行うことで介助者が腰痛を持つ危険性もあります。腰痛があると排泄介助や入浴介助などに支障をきたしてしまいます。リフトを使うことで腰痛予防対策にもつながります。慣れてしまえば大したことはありません。安心安全にリフトを使用することをお勧めします。

下記リンクに日本ノーリフト協会のホームページをリンクしますので一読してみてください。


スリングシートやシャワーキャリーは特定福祉用具購入対象商品です。

介護リフトに関する情報は

参考資料:テクノエイド協会

移動用リフトの種類

移動用リフトは主に介護者の持ち上げるという介護負担を軽減することが目的です。一般的に人が持ち上げられる重さは20〜30kg程度と言われていますが、それ以上の重さのかかる要介護者を持ち上げることはなかなか困難であり、腰などを痛めることにつながります。介護する人、される人、双方が安全で安心できるように移動用リフトを活用していきます。

このページではリフトの種類とスリングシート(吊り具)の選び方について説明します。

移動用リフトの種類

ベッド固定式リフト

リフトをベッド本体に固定して吊り上げて使用します。ベッド⇔車いす、ベッド⇔ポータブルトイレなどベッドと他の用具間の移乗行えるようになります。リフトを使用するにはスリングシートが必要です。

床走行式リフト

キャスター付きで床を移動できるリフトです。ベッド固定式リフトと同じように吊り上げて移乗介助ができます。ベッド固定式と違い居室間を移動できるため、便器やソファーなどへの移乗など複数箇所で使用したい場合はこちらが便利です。

ただし、最初はスリングシートの取りつけ方や吊り上げるタイミングの練習が必要です。コツをつかめば簡単に利用できます。

据置式リフト

移乗したい場所、ベッド周辺、浴室などの空間にレールを組み立て、レールを伝ってリフトを移動して使用します。このタイプのリフトは設置面積が広くなりますが、操作が易しく、使いやすいリフトになります。

昇降座椅子

座椅子の座面が低い位置から立ち上がりしやすい高さまで電動で昇降します。膝の痛み、下肢筋力低下などにより床からの立ち上がりが難しい場合などに使用します。他にも座面回転タイプ、リクライニングタイプなどあります。

段差解消機

車いすを使用していたりすると、屋内外への移動時に段差が生じます。玄関の框や縁側などから、車いすに座ったまま昇降できる車いす用リフトです。奥行きがなくスロープの設置が難しかったり、スロープの傾斜を車いすを押す動作に負担がある場合などに活用します。

他にも人が座って段差を昇降する椅子型リストもあります。車いすレベルではないが膝の痛みや屈曲制限などにより段差を上がることができないなどの場合に座ったまま立ち上がりしやすい位置まで昇降します。

入浴用リフト

入浴介助の負担を軽減するリフトです。浴槽に設置して、浴槽内での立ち座り動作をリフトで行うもの、レールを組み立てたり、支柱を立て吊りシートやシャワーキャリーを吊って移乗するものがあります。

スタンディング(立上がり)リフト

膝を支点にして前方へ傾けて立上がりを補助するリフトです。ある程度の体幹バランスがとれる方、少しでも足の支持ができる方、膝に痛みのない方に使用します。リフトに乗せたまま移動できるため、ベッド⇔車いすやベッド⇔ポータブルトイレ、車いす⇔ダイニングチェア、車いす⇔便器などに移乗することもできます。


移動用リフトを正しく使用することで介護者の身体的負担を大きく軽減できます。介護リフトに関する情報はJASPA介護リフト普及協会のホームページをご覧ください。

認知症徘徊感知機器とは

危険認知が低下している認知症である方が介護するご家族の気づかないうちに屋外に出てしまうことを防ぐ目的で、センサーを利用して介護者へ知らせる福祉用具です。徘徊感知機器は送信器と受信器で成り立ちます。

  • 送信器〜対象となる方の行動や位置を赤外線やセンサーで察知し報知する装置
  • 受信器〜送信器から報知された情報を受信し、チャイムやアラーム、光ライトで介護者へ知らせる装置

徘徊感知機器を使用するメリット

徘徊の初動作を知らせるため、徘徊して行方が分からなくなるなどの事故を未然に防ぐことができます。また、転倒リスクが高い認知症の方のケガに繋がる動作にも早期に気づくことができます。

認知症徘徊感知機器は対象の方の安全を確保するだけでなく、どこにかに行ってしまわないか、ケガをしてしまわないかなど介護者の不安、心労の解消にもつながっていきます。

認知症徘徊感知機器の種類

出入口通過時に報知するタイプ

自宅内などでの自由な行動は問題ないけど、介護者の目が行き届かない一定の場所から外に出てしまうことに危険がある場合には、出入口のドアを開けときや通過したときにセンサーが感知し介護者に知らせるタイプがおすすめです。(居室の出入り口、玄関、勝手口など)以下、商品の一例になります。

家族コール3D・スマート〜株式会社テクノスジャパン]

閉めた扉と接する壁に送信センサーをセッティングし、そのセンサー同士が離れたら(扉を開けた瞬間)センサーが働きます。

care愛超音波センサーライトシリーズ〜ハルカプラス]

察知したい扉の前に超音波センサーがあたるように送信器をセッティングし、その前を対象の方が通過したときにセンサーが働きます。

ベッドから離れる時に報知するタイプ

歩行時の転倒リスクが高い方などの場合はベッドから歩き出す前に介護者が気づけるタイプがおすすめです。認知症の方は足の筋力低下などで歩くことが困難、歩くときは必ず介助が必要にも関わらず、自身の歩行能力を理解できず突発的に立上がり行動してしまうことがあります。商品は寝ている状態から起き上がったときやベッドサイドに座ったときにセンサーが感知し介護者に知らせるものがあります。以下、商品の一例になります。

家族コール3A・スマート〜株式会社テクノスジャパン]

ベッドサイドの足元センサーマットに足をつけた瞬間にセンサーが働きます。センサーマットに少しでも重さがかかると放置する仕組みです。

家族コール3B・スマート〜株式会社テクノスジャパン]

ベッドから起き上がった瞬間に背中のセンサーマットが働きます。センサーマットから身体が離れたら報知する仕組みです。

対象者本人が携帯し場所を報知するタイプ

小型の徘徊感知機器を身につけた方がセンサー近くを通ると発信機の電波を介護者がもつ受信機に知らせます。受信器は固定式や携帯式があります。日常生活にある程度は問題ないけど、心配であったり危険な場所に行くことなどの制限をつけたい場合に活用できます。商品の一例として、

うららかGPSウォーク〜株式会社トレイル]※介護保険貸与対象外

シューズの中に小型のGPS装置が入っていて、徘徊したときに対象者がどこにいるかを把握できます。WEB上で場所を表示するため、アプリも必要なく端末も選びませんが、機能を活用するには、別途通信契約が必要です。同様のGPS装置が御守り型やペンダント型になっているものもあります。

認知症徘徊感知機器の選ぶポイント

対象となる認知症の方の介護度や日常生活動作のレベル、住環境全ての状況から見守りがどの段階で必要なのかでタイプを選択します。

商品によって、報知の仕方もチャイムやメロディ、光るランプなどあります。認知症の方がその報知に気づいて避けるなどと意味をなさなくならないように住環境も検討項目に入ります。

小型の徘徊感知機器については、認知症の方が携帯しなければならないので、気づかれないように衣服に縫いつける、靴の中に入れる、お守りのようにするなどその方に合わせたタイプを選びましょう。

スロープ利用の注意点

介護保険対象のスロープは工事を伴わない取外し可能な段差解消スロープになります。段差の昇降ができない、キャスター付き歩行器での段差昇降、車いすでの走行を補助する福祉用具です。

スロープの種類

折りたたみタイプ

50cmから3mのスロープがあります。収納時は折り畳んで収納しておき、使う時に拡げて使用します。軽くて丈夫な素材で幅は80cm程度であるため玄関や掃き出し窓の間口にも置けるようになっています。

スライドタイプ

左右の2本で構成されており、必要な長さにスライドさせて使用します。2本に分かれているため、1本の重量が軽く、また短く収納できるので外出先などで段差があれば持ち運ふこともできます。

車いす介助で使用します。設置するときには車いすのタイヤの位置にずれないように設置します。

長いタイプのスロープだと介助者の足の運び方に注意が必要です。

据置タイプ

10cm未満の段差に据え置き設置するミニスロープです。屋内外、敷居の段差や玄関ドアのサッシ段差の解消などに使用します。

スロープの選び方

① スロープの長さ

使用する段差に対してスロープの長さが大切です。車いすを使うのであれば、自立駆動か介助操作で長さが違います。

介助操作の場合は段差高さに対して約6倍の長さ、傾斜角度は10度が目安です。

自立駆動の場合は段差高さに対して約12倍、傾斜角度は5度が目安です。

② スロープの形状や材質

使用場所が屋内か屋外かで形状や材質を選択します。

  • 使用場所に奥行きがあるか。
  • 外出先にも持ち運ぶのか。
  • 日に当たる場所なのか。
  • 水に濡れる場所なのか。

材質は木製やゴム製、金属製や樹脂製など多種あるので最適なものを選択します。

スロープが適さないケース

  • 下肢装具を装着し足関節が固定されている方にとってはスロープだと逆に移動しにくなります。
  • 杖歩行の場合、脚先ゴムの着面が傾斜に対して垂直にならず、杖が安定しないため、バランスを崩す可能性があります。
  • 歩行器走行で傾斜を降る時、キャスターの速度に足がついていかず、転倒につながる可能性があります。そのような方は自動抑速ブレーキ付きの歩行器やアシスト付き歩行器を選択しましょう。
  • パーキンソン病の方や慢性関節リウマチなど足関節に障害がある方など、傾斜走行が関節に負荷のかかる場合は無理をすると骨折などにつながるため、スロープは避ける必要があります。

上記のような場合は、現状の段差を低くする式台や玄関台などで段差を解消しましょう。

歩行器の種類

歩行器とは加齢による下肢筋力低下や疾病による歩行バランス低下などにより歩行が不安定な場合、歩行を補助する福祉用具です。

体を三方で囲むフレーム構造により広い支持基底面で安定性が高くなり、足腰、膝への負担を軽減し、体重を歩行器に預けて転倒を予防します。

歩行器を使用するメリット

  • 足腰への負担を軽減できる
  • 歩行距離やスピードがあがる
  • 歩行バランスがとれ、ふらつきがなくなり安定して歩ける
  • 行動範囲の拡大、活動意欲向上

歩行器の種類

四脚歩行器

4本の脚があり固定式、交互式と分けられます。

固定式歩行器

固定式は身体の前面、側面をフレームでコの字に囲まれており、まず歩行器を持ち上げ一歩分前に出した後に1、2歩と進みます。上半身に方にある程度の力があり杖だけでは歩行が不安定な方におすすめです。

交互式歩行器

交互式は固定式の歩行器とフレーム構造は同じですが、持ち上げるのでなく歩く時に腕を振るように左右交互に動かして使用します。常に片方が地面に接しているため、支持基底面(※1)が広く安定感があります。固定式よりも少しバランスを取れる方、片足に痛みがある、歩行姿勢バランスがとりにくい方におすすめです。

(※1)支持基底面とは、立っている時に両足で囲まれた面です。この面が広いほど安定します。杖や歩行器を使用すると支持基底面が広がり安定します。

車輪付き歩行器

キャスターが付いている歩行器を指します。後方の脚にはストッパーとなる脚ゴムがついており、歩行状況に応じ、脚ゴム部を接地して歩行器を止めバランスをとります。固定式、交互式歩行器で持ち上げる動作が難しい方で連続走行が可能な方にはこちらがおすすめです。

3本、4本の脚全てにキャスターがついていて、掌でグリップを握り操作するタイプと前腕を支持台にのせて操作するタイプとあります。

グリップ操作タイプの歩行器は、歩行車とも言われ、身体を囲う形となっており左右のグリップを握って操作します。体重を支えながら歩行できることで、姿勢を整えバランスをとります。キャスターが大きめで屋外でも使いやすくなっています。

前腕支持台付タイプの歩行器は、支持台に乗せた腕で体重を支えながら走行します。下肢筋力低下が著しかったり、足腰の痛みがあるなど、足腰への負担を軽減しつつ歩行できます。また手元ハンドルの握りができない方にもおすすめです。

歩行器を選ぶポイント

①利用する場所(屋内・屋外)や目的に合わせる

室内であっても段差があるか、屋外では砂利道や坂道が多い、車など交通手段で車載が必要か、などの条件でキャスターの大きさや折り畳みができる、速度を抑制できるなどの機能が付加している歩行器を選びます。

②身体状況に合わせる

上下肢の筋力、バランス保持の程度、体力など考慮して選びます。能力に見合っていないと、転倒などに繋がる可能性があります。

③体格に合ったサイズを選ぶ

両手、腕の位置で操作がスムーズに安定してできるか左右されます。高身長の方が低い操作部の歩行器を使用して逆に姿勢が悪くなり足腰に負担がかかったり、体格が良いのにコンパクトすぎる歩行器を使用しバランスを崩すなど、サイズが合っていないと逆に歩行症状を悪化させます。

シルバーカーとの違い

歩行器は、しっかりと体重をかけることができます。対して、シルバーカーは自立歩行可能な方の買い物や外出を楽にする、荷物を運ぶもの。シルバーカーは身体を支える構造にはなっていません。

また、シルバーカーは介護保険での福祉用具貸与の対象外です。

歩行補助杖の種類と選び方

足腰の痛みや加齢に伴う筋力低下などにより歩行バランスが悪かったり、足を引きずるような歩行を補助することでより不安定な歩き方になります。そのような場合に杖を使用することで体を支える面が広くなり、ふら付きが軽減され安定して歩けるようになります。

歩行を補助する杖には使用目的や身体状況に応じて様々な特徴や種類があります。

歩行補助杖の種類

1本杖

自立歩行が可能で杖があれば、より安定した歩行ができるよう補助的に使用します。手元グリップはT字型、L字型、丸型などあります。グリップ力、腕の力がある程度あり歩行バランスが比較的に良い方が対象です。(※1本杖は介護保険レンタル対象外になります。

多点杖

持ち手は1本杖と同じですが、脚先が3本、4本と分かれており着地面積が広く、1本杖より安定しています。体重をかけても倒れにくいため、立つ姿勢の悪い方などにも適しています。ただ、杖先の面積が広い為、脚に引っかかりやす事と、坂道や砂利道を移動する時には安定しないこともあるので注意が必要です。

また、トイレの入り口などに杖を置いても、1本杖のように倒れることがありません。

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ロフストランドクラッチ

前腕を支えるカフと体重を支えるグリップがついており、腕の力も使えるため、握力が十分でない方でも使いやすい杖です。

プラットホームクラッチ

リウマチなどにより、手指、手関節に負荷をかけられない方に適しており、腕全体で体重を支えるように使用します。

サイドウォーカー

片麻痺で片手しか使えない、杖では不安な方に適しています。グリップが上下についているため、立ち座りの補助にもなります。ただし、一本杖などよりも大きくなるので少し重量があります。

松葉杖

脇下にパットがあり、その下にあるグリップとで体を支える補助杖です。足を怪我したときだけでなく、体のバランスが悪い方、足の長さが左右で違う方などに適しており、上半身がしっかりしており筋力がある、バランス感覚がとりやすい方が使用できます。松葉杖にもSからLサイズがあるので体形に応じて、自分に合ったサイズを使いましょう。微調整はラチェットボタンで行うことができます。

※よく脇下のパッドを脇に押し当て使用されている場面をお見かけしますが、脇の下は様々な神経や血管があるため、脇を圧迫しない、たまご1個分くらいの隙間が必要です。

歩行補助杖を選ぶポイント

  • 杖の長さやグリップの位置
    • 長すぎても短すぎても、逆に姿勢やバランスが悪くなります。目安の長さはグリップが足の付け根の骨の出っ張り(大転子)の位置にくると、グリップを握ったときに少し肘が曲がり力を入れやすくなります。
    • 円背の方など、骨の出っ張り(大転子)を基準にすると高くなり過ぎるため、身体状況に合わせて調整しましょう。
  • グリップの形状
    • 利き手で持つと力を入れやすいのですが、麻痺などで効き手とは逆の手で支える必要がある場合など力が入りにくくなります。しっかり力の入るグリップを選ぶことも重要で、グリップ力に合わせて杖の形状を選択しましょう。

杖先ゴムについて

杖を使用し続けると杖先ゴムが摩耗したり破れたりします。長期的に使用していく内に杖先ゴムの設置面の溝が擦り減っていきます。溝がなくなると車のタイヤと同じで滑りやすくなります。定期的に溝や亀裂がないかなど確認し定期的な交換が必要です。特に水がついたタイルなどはすべりやすいので十分注意してください。

特殊寝台の機能と選び方

特殊寝台とは、いわゆる介護ベッドの事を言います。電動ベッドやギャッジベッドとも呼ばれています。介護保険制度においては、介護認定を受けられた方を対象に貸与(レンタル)することができます。

特殊寝台を使うことで、介護負担の軽減やぐっすり眠ることができるなどメリットがあります。

特殊寝台の種類として、モーターの数で1M(モーター)ベッド、2Mベッド、3Mベッドがあります。それぞれの種類や機能の違いを説明します。

モーターが1つだけついており、背中を押し上げる背上げ機能か、ベッドの高さ調整機能のどちらかになります。起き上がりが少し大変であれば、1Mベッドでも楽に起き上がることや、立ち上がることができます。

モーターが2つ搭載されているため、背上げ機能とベッドの高さをモーター駆動で調整することができます。背上げ機能は起き上がりを補助してくれます。また高さ調整することで立ち座りを助けてくれます。

就寝する時は、ベッドからの転落を防ぐために一番低くしましょう。

モーターが3つついています。①背上げ機能、②高さ調整機能にさらに③膝上げ機能がついています。膝上げ機能を使う事で、足のむくみを防止したり、背上げ機能を使う時に身体が足元にずれてくのを防いでくれます。

特殊寝台を選ぶポイント

体格や体形に合わせます

身長が高い人と低い人では、足の長さも変わってきます。特殊寝台は背中や膝部分が駆動するので、合わない寝台になるとモーター駆動時にお腹に圧がかかり苦しくなることもあります。

ベッドの幅

ベッド幅には83cm幅、90cm幅、100cm幅とあります。

就寝している時に寝返りを打つためには、ある程度の広さが必要です。一般的には90cm幅のマットレスを選定します。体形によっては、100cmのマットレスを使った方が楽に寝返りを打てる方もいらっしゃいます。

83cm幅のマットレスを選ぶ際は、主に介護量が多い方に選定しています。介護をする時には体の近くで作業する方が介護者にかかる負担を軽減することができます。

ベッドメーカーリンク

歩行器の速度抑制ブレーキ

歩行器の中で、歩行器の脚部の全てに車輪がついているタイプがあります。一般的にロレータタイプの歩行器と呼ばれています。

手のひらでハンドルを握るもの、前腕で体重を支持するものと分かれますが、その時に稀に出てくる問題として、歩行器が先に動いてしまい足元がついていかないことがあります。

手元にブレーキはありますが、走行に対してブレーキの掛け具合も合わない場合は、歩行器だけが前進し、逆に転倒に繋がる可能性がでてきます。

そこで、このような不安を解消すべく歩行器として、自動抑速ブレーキ”付きの歩行器があります。抑速ブレーキとは、完全に停止させるブレーキとは違い、一定速度以下に抑えるためのブレーキです。

この自動抑速ブレーキ付きの歩行器であれば、急発進を防ぐことができ転倒を予防できます。

パーキンソン病による歩行障害などでバランスがとりにくい、ブレーキ調整が上手くできない、使用する場所に下り坂があるなど、このような方におすすめです。

テイコブリトルR

  • 全幅53.5cm:奥行66.5cm:ハンドル高さ65〜92cm
  • 最大15リットル収容できるバッグ付きです、折り畳みしてもコンパクトで車載もしやすくなっています。
  • レンタル価格:4,300円(月額)
  • 幸和製作所 テイコブリトルR

リトルターン抑速付

  • 全幅50cm:奥行65cm:ハンドル高さ74〜86cm
  • 全幅が50cmとコンパクトで最小回転幅が約80cmで小回りが効くため、狭い廊下でのコーナー移動が行いやすいく、縦折りたたみができます。
  • レンタル価格:4,300円(月額)
  • アロン化成 リトルターン抑速付

ハッピーⅡNB抑速ブレーキ

  • 全幅57cm:奥行62cm:ハンドル高さ78〜87cm
  • 車輪が大きく屋外でも安定感があると人気のハッピーⅡNBの抑速ブレーキ付きの歩行器です。クッション性のある座面があり、散歩中の休憩も座りごごち抜群です。
  • レンタル価格:4,300円(月額)
  • 竹虎 ハッピーⅡNB抑速ブレーキ

コンパル リハモ

  • 全幅54.5cm:奥行65cm:支持台高さ77〜105cm
  • 体幹バランスが悪い、下肢筋力がより低下している、ハンドルを持ちにくい方など前腕で体重を支持するタイプに抑速ブレーキがついています。支持台を上げると座面がついており、その座面をあげると収納できるバッグが付いています。
  • レンタル価格:5,000円(月額)
  • ナブテスコ コンパルリハモ

車いすの種類

車いすには、利用される方の身体状況や利用シーンでも変わっていきます。ちょっとした移動であれば標準タイプの車イスでも良いですが、生活時間のほとんどを車いすに乗られる場合は長時間座っていても良い姿勢を保ち疲れないというのも重要です。

自走用車いす

自走用車いすは、利用者が自分でハンドリムを使って駆動する車いすです。タイヤの大きさは22-24インチが標準です。

介助用車いす

介助用車いすは介助者が操作する車いすです。自力で操作できない方や、短距離の移動で使用します。タイヤが自走式に比べ小さくハンドリムは付いていません。タイヤの大きさは16-20インチ程度です。

モジュール型車いす

自走式、介助式とあり、アームレストが跳ね上がったり上下に昇降したり取り外すことができ、フットレスト(足のせ)が横に開いたり取り外すことができます。他にもシート(座面)の高さ調整やアームレスト高さ調整、背部シートの張り調整、座幅調整など使用する方の身体に合わせ調整できます。

車いすでの姿勢保持や、長時間車いすで生活される方には、調整ができる車いすをお勧めしています。

ティルト・リクライニング型車いす

ティルト型車いすは、背もたれと座面が連動して角度をつけることができる車いすです。座っている姿勢を保持できなかったり、体を自由に動かせずお尻などに体圧がかかる方など、角度をつけるティルティングすることで体圧を分散することができます。車いすに座っていても床ずれを起こすことがあるので注意が必要です。

リクライニング型車いすは、背もたれが倒れる車いすです。背中だけが倒れるタイプや背とフットレストが連動しフラットに近い状態になるタイプがあります。

電動型車いす

自分で操作する力が足りない方や、買い物など長距離移動ができない方などが使用します。また、アシスト機能がついている電動車いすもあります。坂道を上るときに介助者の負担を軽減する車いすもあります。

その他の車いす

上記の車いす以外にも、コンパクト車いすや小回りが利く6輪車いす、競技用の車いすなどがあります。