特殊寝台とは、いわゆる介護ベッドの事を言います。電動ベッドやギャッジベッドとも呼ばれています。介護保険制度においては、介護認定を受けられた方を対象に貸与(レンタル)することができます。
特殊寝台を使うことで、介護負担の軽減やぐっすり眠ることができるなどメリットがあります。
特殊寝台の種類として、モーターの数で1M(モーター)ベッド、2Mベッド、3Mベッドがあります。それぞれの種類や機能の違いを説明します。

モーターが1つだけついており、背中を押し上げる背上げ機能か、ベッドの高さ調整機能のどちらかになります。起き上がりが少し大変であれば、1Mベッドでも楽に起き上がることや、立ち上がることができます。

モーターが2つ搭載されているため、背上げ機能とベッドの高さをモーター駆動で調整することができます。背上げ機能は起き上がりを補助してくれます。また高さ調整することで立ち座りを助けてくれます。
就寝する時は、ベッドからの転落を防ぐために一番低くしましょう。

モーターが3つついています。①背上げ機能、②高さ調整機能にさらに③膝上げ機能がついています。膝上げ機能を使う事で、足のむくみを防止したり、背上げ機能を使う時に身体が足元にずれてくのを防いでくれます。
特殊寝台を選ぶポイント
体格や体形に合わせます
身長が高い人と低い人では、足の長さも変わってきます。特殊寝台は背中や膝部分が駆動するので、合わない寝台になるとモーター駆動時にお腹に圧がかかり苦しくなることもあります。
ベッドの幅
ベッド幅には83cm幅、90cm幅、100cm幅とあります。
就寝している時に寝返りを打つためには、ある程度の広さが必要です。一般的には90cm幅のマットレスを選定します。体形によっては、100cmのマットレスを使った方が楽に寝返りを打てる方もいらっしゃいます。
83cm幅のマットレスを選ぶ際は、主に介護量が多い方に選定しています。介護をする時には体の近くで作業する方が介護者にかかる負担を軽減することができます。
