車いすには、利用される方の身体状況や利用シーンでも変わっていきます。ちょっとした移動であれば標準タイプの車イスでも良いですが、生活時間のほとんどを車いすに乗られる場合は長時間座っていても良い姿勢を保ち疲れないというのも重要です。
自走用車いす
自走用車いすは、利用者が自分でハンドリムを使って駆動する車いすです。タイヤの大きさは22-24インチが標準です。
介助用車いす
介助用車いすは介助者が操作する車いすです。自力で操作できない方や、短距離の移動で使用します。タイヤが自走式に比べ小さくハンドリムは付いていません。タイヤの大きさは16-20インチ程度です。
モジュール型車いす
自走式、介助式とあり、アームレストが跳ね上がったり上下に昇降したり取り外すことができ、フットレスト(足のせ)が横に開いたり取り外すことができます。他にもシート(座面)の高さ調整やアームレスト高さ調整、背部シートの張り調整、座幅調整など使用する方の身体に合わせ調整できます。
車いすでの姿勢保持や、長時間車いすで生活される方には、調整ができる車いすをお勧めしています。
ティルト・リクライニング型車いす
ティルト型車いすは、背もたれと座面が連動して角度をつけることができる車いすです。座っている姿勢を保持できなかったり、体を自由に動かせずお尻などに体圧がかかる方など、角度をつけるティルティングすることで体圧を分散することができます。車いすに座っていても床ずれを起こすことがあるので注意が必要です。
リクライニング型車いすは、背もたれが倒れる車いすです。背中だけが倒れるタイプや背とフットレストが連動しフラットに近い状態になるタイプがあります。
電動型車いす
自分で操作する力が足りない方や、買い物など長距離移動ができない方などが使用します。また、アシスト機能がついている電動車いすもあります。坂道を上るときに介助者の負担を軽減する車いすもあります。
その他の車いす
上記の車いす以外にも、コンパクト車いすや小回りが利く6輪車いす、競技用の車いすなどがあります。