彩食便の加熱方法は、湯せん、スチームコンベクション、リヒートウォーマーなど使用することができます。リヒートウォーマーを使用することで得られるメリットをご紹介します。
1.オペレーションが簡単なので厨房スタッフの離職率が下がった。
弊社でも人員不足に悩まされてきました。通常の食事提供は、下処理⇒調理⇒盛付け⇒提供⇒片付けという工程を朝、昼、夕と続けていかなければなりません。一番忙しくなるのは調理後からの盛付の時間帯です。利用者の人数が多ければ多いほど、調理後から喫食までの時間がかかってしまいます。保温食器や温冷配膳車を使用できれば、料理が冷めてしまうという事もありませんが、そうでない場合は冷めてしまいます。
ニュークックチルでは、加熱前の料理を先に皿に盛り付けます。下処理と調理がなくなるので、基本的には盛付け⇒提供⇒片付けとなります。前もっての盛り付けとなるため、空いている時間帯を有効に活用するので、昼食後から夕食までの時間帯は、翌朝の分まで盛り付けていきます。(盛り付けた料理は一旦、冷蔵庫に保管します)
オペレーションが単純になったことで、下処理や調理といった作業の軽減だけでもスタッフの長期雇用も可能になるのではないでしょうか?
2.朝の出勤時間が遅くなった。
冬の朝は、暗くて寒くて辛いものです。ニュークックチルは、人に代わって調理(再加熱)をしてくれるので、調理スタッフがいなくても働いてくれます。ただ、ご飯やお味噌汁などはスタッフが準備しなければなりません。
冬の朝は、暗くて寒くて辛いものです。ニュークックチルは、人に代わって調理(再加熱)をしてくれるので、調理スタッフがいなくても働いてくれます。ただ、ご飯やお味噌汁などはスタッフが準備しなければなりません。
朝食が8時提供であってもご飯と汁物の調理けだけなので、7時前後の出勤が可能となります。

3.結果として労務費が削減した。
厨房の仕事は、忙しい時間帯とそうでない時間帯があります。ニュークックチルは空いている時間帯に盛り付けをするので、作業の平準化ができるようになります。そのため料理に左右されずに準備ができるので日々のシフトが組みやすくなり、時間配分が計算することにより無駄な時間を省くことができます。
その結果、全体的な労務費は減少します。リヒートウォーマーを導入するにはそれなりのコストがかかりますが、削減できる労務費と比較すると圧倒的にリヒートウォーマーを導入したほうがパフォーマンスが良いと思います。
また、彩食便を使う事で、食材の注文する時間や作業も取り除くことができます。献立から材料を拾い出し、青果、魚肉類、日配品などの発注作業や、スーパーへ買い出しに行く手間も省くことができます。間接的な作業ですが、これらも大変重要で手間のかかる作業となります。

リヒートウォーマーの使い方

画像のリヒートウォーマーの大きさは家庭用冷蔵庫ぐらいの大きさです。電源を入れると3℃のチルド状態を維持し、時間設定により加熱を開始します。例えば朝食提供の場合、7時に再加熱するようにしておきます。7時40分には、中に入ってる料理は熱々に出来上がります。(加熱開始時間の設定は、朝食、昼食、夕食をそれぞれセットできます。)
リヒートウォーマーを導入することで、ニュークックチルという食事提供が可能となり、その効果は人手不足の解消と労働負担の軽減につながります。
ニュークックチルとは
料理を食器に盛り付けた状態でリヒートウォーマーにセットするだけで、冷蔵保存後に自動で再加熱運転を行います。


タイムシフト(例)
30床規模の一般的な勤務形態

買出しや発注作業については省略しています。
ニュークックチルにした場合①

1日当たり4時間の労働時間の削減が可能。(年間1460時間≒0.7人分:2080時間/年間勤務として計算)
仮に時給800円とすると116万円の削減が可能です。短時間勤務が希望の厨房スタッフ3名で運営できます。
ニュークックチルにした場合②

どうしても厨房スタッフが集まらない場合や、厨房スタッフの雇用時間を確保する必要がある場合は、厨房スタッフ2名と介護スタッフが2時間/1日お手伝いできれば、1人で運営も可能です。
介護スタッフが行う仕事は、朝食のご飯のスイッチを入れる(ガス窯の場合)、お味噌汁の調理を行う事です。(彩食便ではオプションで、汁具材も販売しています。)
夕方は食器の洗浄と翌朝の料理をリヒートウォーマーにセットします。
事 例
実際に弊社でもリヒートウォーマーを活用しニュークックチルでの食事の提供を行っております。
- ショートステイ20床、デイサービス定員25名の施設では、10.5時間での人員配置。(中度者~重度者)
- 30床の特定施設は10時間での人員配置。(軽度者~中度者)
実際には既存設備や形態食の種類や提供人数等も考慮しながら、タイムシフトを検討していきます。上記2施設のタイムシフトは違うものとなっており、行われている作業は同じですが、現場の状況によって手を加えております。
ご不明な点やリヒートウォーマーの活用方法についてもっと知りたい方は是非お問合せ下さい。