<住改事例>2022年9月-②

福祉事業部の古藤です。

今回はえびの市福祉課よりご相談があり、居宅生活動作補助用具(住宅改修費)を使った改修事例のご紹介です。

居宅生活動作補助用具(住宅改修費)とは

障がい者の自宅での移動等を円滑にするため住宅改修を行った場合には、日常生活用具の「居宅生活補助用具」として住宅改修費の給付を受けることができます。 ただし、1住宅につき1回で助成上限額は20万円になります。

改修計画

ご相談いただいた、ご利用者は左片麻痺のためバランスを崩しやすく、玄関アプローチ段差の昇り降り、浴室内の移動や立ち座りに不安を感じていました。またご家族の生活動線も考慮され、最小減で手すり設置を希望されました。少しの段差でも躓(つまず)く危険性があるため、今回は主に段差を解消する手すりを中心に検討をしていきました。

改善内容は、

  1. 玄関アプローチの昇降を安全にしたい
  2. 浴室への出入りを安全にしたい
  3. 浴室内の移動を安全にしたい
  4. シャワーチェアからの立ち座りを安全にしたい

1.玄関アプローチ昇降を安全にしたい

玄関アプローチは階段になっています。お客様は左片麻痺がある事で段差の昇り降りが不安定となっていました。

ご希望はポーチ柱から下段差まで手すりを取付けて欲しいとの事で、昇り降りを補助するため屋外用の立ち上げ手すりを設置しました。本来、片麻痺の方は玄関中央部や両手すりを使用する方が昇り降りは安定しますが、ご家族の生活動線や、車を玄関前に駐車したりするため今回の手すり設置となっています。

施工前

施工後

  • 屋外用立ち上がり手すり(住宅改修)

2.浴室への出入りを安全にしたい

浴室への出入り口には段差があり、この段差を昇降する時に浴室扉枠に手を掛け出入りされています。縦手すりを取り付けることによって姿勢を安定させながら段差を乗り越えやすくなります。

事前に本人様の動きを確認し、普段移動時に手を掛けるポイントにマーキングテープを付け、手すりを設置しました。

施工前

施工後

  • 縦手すり(住宅改修)

3.浴室内の移動を安全にしたい

浴室床はタイル面のため滑ります。ご本人様は浴室内を乾燥するため窓の開閉をよくされるとの事です。そのため転倒防止対策として横手すりを希望されました。

施工前

施工前

  • 水回り用横手すり(住宅改修)

4.シャワーチェアからの立ち座りを安全にしたい

シャワーチェアは肘置きがついていない為、シャワーフックを掴んで立ち座りされていました。シャワーフックも外れかけていたため、横手すりを新設しシャワーフックは手すり横に移設しました。

施工前

施工前

  • 水回り用横手すり(住宅改修)

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