シニアカーの活用

福祉事業部の田島です。今回はシニアカー(電動4輪車)の活用について、ご説明します。

シニアカー(電動4輪車)とは

シニアカーとは主に高齢者が使用するハンドルで操作し座りながら移動する電動車いすのことです。都会は交通インフラが整っているため移動手段で電車やバスが整備されていますが、田舎(地方)では車が移動手段となっており高齢者の免許証の返納が進んでいないようです。

車の運転に不安がある方は、シニアカーを活用してみてはいかがでしょうか?
運転免許を必要とせず連続走行距離が約30㎞あるので外出買い物や病院受診などの外出を支援してくれます。シニアカーは手軽に使用できますが、使用上の注意事項もありますので説明していきます。

道路交通法を守りましょう。

道路交通法上では歩行者扱いになるため、歩道を走行します。歩道がない所は右側の路側帯を走行します。道路を横断する時は横断歩道を渡りましょう。

参考:通行時の注意点・歩行者としての交通ルール(スズキ資料参考)

シニアカーの特徴

速度は

シニアカーの速度は1 ~6km/h(成人の早歩きの速度)です。坂道や人混みなど周りの状況に応じて速度を落として走行しましょう。

後方駆動(バック)できるの?

シニアカーは前方駆動しますが、後方駆動もできます。狭い所に入ってしまって動けない場合や駐車する時に後方駆動を使用します。スイッチを切り替えると、後方駆動時に「ピーピー」と音が鳴ります。

充電方法は?

充電コードを家庭用100Vコンセントに差し込むだけで充電できます。シニアカーを使用していない夜間帯などコンセントを差しっぱなしにしておけば、充電完了時に自動で電源がオフになります。

バッテリーの消耗は?

シニアカーはバッテリーで駆動します。バッテリーの残量表示灯の減りが早くなったり、走行距離が短くなった場合は、バッテリー交換が必要です。利用状況によって期間は変動しますが、消耗品と思って定期的に更新を行うようにしましょう。

シニアカーでの事故について

シニアカーを運転していても事故に遭遇することがあります。実際にあった事例です。

道路横断事故

国道を横断中に車と接触してお亡くなりになった事故がありました。シニアカーは最大で時速6㎞しか走らないため、国道などの大きい道路を横断する時は必ず横断歩道を渡りましょう。

踏切事故

踏切を渡るときに、シニアカーの車輪が線路側に脱輪してしまい、立ち往生している時に電車と接触してお亡くなりになる事例があります。踏切内でトラブルが発生しると動けなくなってしまうため、なるべく踏切は避けた方がよいでしょう。やむを得ない場合は介助者と一緒に渡りましょう。

転落事故

田んぼや畑を見に通行中に用水路や畑に転落して亡くなるケースもあります。整備されていない道では、十分に注意して運転しましょう。

歩行者との接触

シニアカー運転者は歩行者と同じ扱いになります。店舗内でベビーカーにぶつかって、子供が負傷した事例もあります。人が多い場所や歩道を移動する時は十分に注意しましょう。

介護保険でのレンタルについて

シニアカーは介護保険の認定を受けている方は、それぞれの負担割合に応じてレンタルすることが出来ます。基本は車いすの区分になりますので要介護2以上の認定が必要です。ただし、介護1以下の方でも日常の歩行が困難、移動支援が必要などが認められ、判断力にも問題がないと主治医の意見書をいただければレンタルが可能となります。※レンタル利用料月2,200円〜(1割負担の場合)

弊社ではレンタルを開始するにあたり、操作上の能力や判断力を見極めるため、安全運転指導を行い評価いたします。

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